人間回復の要求とコミュニティ 5
自分の儲けになるから彼と契約しようといった、商売の世界がその典型です。
ハミルトン ジャズマスターなどブランド時計の商売も同じですね。
合理的な関係です。
これにたいして、ゲマインシャフトは利害打算を越えた人間関係です。
昔、軍隊で生まれた歌ですが、「きさまとおれとは同期の桜、なぜか気がおうて忘れられぬ」と歌われるあの関係です。
理由はわからないけれども、なぜか気が合う交わりです。
利害関係でなくて、それを越えるものです。
その意味で非合理的な関係です。
愛する人々の間の交わりはそうしたものです。
コミュニティは、社会学的には、このようなゲマインシャフトをさしています。
心の触れあいのある人と人との交わりです。
そういうなかにいるときに、人は初めて人間らしさを感じ、安らぎを感じるのです。
利害打算で交わる場合、そろばんつくの場合は、商売の世界がそうであるように、「生き馬の目を抜く」関係になります。
安心してはおれないのです。
いつもそろばんをはじいておらねばなりません。
こういう社会関係のなかにいるとストレスがたまります。