黄金の世代 5
金鉱発見当初、社会は分裂の危機にさらされていましたが、次第に落ち着きを取り戻し、宗教活動も盛んとなりました。
1861年までにはビクトリア人口全体の4分の1、成人人口の3分の1以上にあたる人々が定期的に教会に通う様になっていました。
こうした傾向の恩恵を最も強く受けたのは福音主義派、とりわけ1人1入の救いに力を入れた長老派教会でした。
労働者階級の移民は依然、かなりの人数に上っていましたが、新しい移民の中にはこれまでにはない階級の人々がいることに、いちはやく気づいた人々がいたのです。
より高い教育を受け、恐らく絶望に打ちひしがれ、金だけが与えてくれる強力な魔力を必要とする階級の人々が、初めて故国の狭さ、貧弱さに気づき始めている。
社会の中間層は揺らいでいる・・・。
この様な移民は、仕事面でのうまみに惹かれていました。
その多くは、金を掘る為に移住したわけではなく、拡張を続ける社会に物やサービスを提供することで利益を上げようとやって来ていました。
こうした人々の中には、ベンジャミン・バックハウスの様に商売に長けた人々がいました。